その痛みこそが、自分が自分である、ということを証明してくれるものなのかもしれない。

HURTS

HURTS / Homecomings】

 

HURTS.
ハートはハートでも、心、感情、気持ち、などという意味のHEARTではなく、傷、痛み、などいう意味のHURT(複数形でHURTS)というタイトルと冠した歌。

 

明るい曲調なんだけど、どこかせつなく、物寂しく、そのタイトル通り、胸をぎゅーっと掴まれるような、何とも言えない”痛み”を感じる。

 


この曲を作った(?)、ギターの福富さんは、この曲の解説として、「海と思春期っぽさをひきずっちゃってるなんとなくの憂鬱」と書いている。
この「なんとなくの憂鬱」という言葉を、あえて分かろうとしてみる。文字通り、なんとなく憂鬱になる時はあるなぁ、またはあったなぁと、無理やり分かろうとしてみる。

 

学生の頃とか、大人になってもそうだけど、大きなきっかけがあったわけでもなく、ただ何となく気持ちが沈んで、どこかへ行きたくなる、あるいは、どこへも行きたくなくなる。残念なことに、僕の身の回りには海はないので、海には簡単には行けないけど、そういう時は、こっそり集団を離れてみたり、集団の中にはいるけれども、心此処に在らず状態で、外部からの刺激をシャットダウンする。そんな風に、強がって見せても、結局は自分一人ではどうにもならないことを突きつけられ、またこっそりと戻ってくるのだ。

 

 

それにしても、なんか不思議な歌詞、というか和訳。ちょっとしたショートムービーみたいで、その意味がつかめそうでつかめない。きっと、色んな映画だったり、小説だったりそういうものにインスパイアされて描いたものでもあるんだろう。ピンカートンって何?

 

何となく好きな歌詞を1か所だけ挙げておく。


Broken hearts is hiding in the sand
Everybody's trying to dig that ground
I hope you're there on time
It's a bit like luck

 

訳:
(失意は砂時計の中に埋まっていて
 みんな掘り起こすのに必死になっているけど
 その時に君がそこに居られるといいね
 それは運みたいなもんだから)


自分がかつて味わった、胸の傷や痛みは、時が経つにつれて、砂時計の砂が落ちていってその中に隠されていく。それが忘れるってことなんだろうけど、実は僕たちは、そういう痛みを、忘れたくないって、心のどこかで思っているのかもしれないね。その痛みこそが、自分が自分である、ということを証明してくれるものなのかもしれない。

 

HURTS /  Homecomings

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