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天高く舞う眼鏡、眼鏡 fly away

いろんな話

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■皆様、野外フェスには行ったことがあるだろうか?

 

僕はね、広島に住んでいまして。広島ではかつて、"SETSTOCK"という野外フェスが、毎年の夏に開催されていたんだ。ある時期の僕には、そのSETSTOCKに参戦するのが、毎年の恒例行事になっていた。SETSTOCKの時期が近付いてくると、お、今年も夏がやってきたな、と思うようになっていた。

 

しかし、2013年に、そのSETSTOCK自体が無くなってしまったのだ。そして、その代わりに、”WILD BUNCH FEST”という山口県で開催され始めたフェスに引き継いだらしい。なぜ山口なんだ!

 

まぁ、そのあたりを機に、夏フェスには行かなくなったな。夏フェス自体は好きなんで、また行きたいな、とは思っているんだけどね。広島に夏フェスが復活することを切に願っている。

 


■僕が初めて夏フェスに参戦したのは、SETSTOCKではなくて、香川県で現在でも行われている”MONSTER baSH”だった、通称・モンバスね。大学の時に、仲良かった友達と三人で、結構な長旅をして行ったっけな。と言っても、友達が車を出してくれて、僕はその車に乗っているだけだったけど。

 

初めての夏フェスはね…すごく、苦い思い出があるのです。ということで、その時の話をしよう。

 


僕が参戦したのは…と思い出しながら調べてみると、2005年のようだ。当時、僕は…というより僕らは、ELLEGARDEN(以下エルレ)にはまってて、エルレが出るということで、それを一番の目当てとして、参戦を決めたのだ。

 

もちろん、他のアーティストも素晴らしかった…一発目のRIZEは、めちゃくちゃ盛り上がってもみくちゃにされて、夏フェス初参戦の僕にはいきなりの洗礼になったし、ORANGE RANGEは当時あまり好きじゃなかったけど、ライブではめちゃくちゃ盛り上がって楽しかったし、Dragon Ashthe band apartも渋くてかっこよかった。

 

で、そうやって色んなアーティストを見て、楽しんで盛り上がって、いよいよ、トリの一つ手前で、エルレが登場するわけです。

 


■一番楽しみにしていたので、僕たちのボルテージも一気に上がった。それは、他の観客も同じで、その日一番の盛り上がりを見せた。そして、エルレの演奏が始まるや否や、その観客の波に飲まれて、3人で来ていた僕らは、全員はぐれてしまった。しかし、それを気にしている暇はない。気を抜くと押しつぶされてしまうし、一人でも盛り上がって楽しんだ。

 

当時の夏フェスでは、まだそんなに、モッシュ(観客たちの押し合い、とても激しい”おしくらまんじゅう”のようなもの)やダイブ(観客の上に、文字通りダイブして、暴れまわること)などが、そんなに規制の対象にはなっていなかったので、モッシュ&ダイブの嵐だった。

 


そんな中、事件は起こった。

 

あれは、エルレでも盛り上がる曲のひとつ『Red Hot』という曲の演奏が始まった時だ。激しく盛り上がる中、案の定モッシュ&ダイブがはじまった。

 

そのおしくらまんじゅうに負けないように、僕も必死に抵抗しながら曲を聴いていたら、ダイブして観客の上を泳ぐようにして暴れていた人の蹴りが(もしかしたらパンチだったかもしれない)顔面にヒットした。その刹那、何が起こったかは分からなかったが、すぐに気が付いた。

 

蹴りによって、僕の眼鏡がふっとんだのだ!天高く舞う眼鏡、眼鏡 fly away。

 

眼鏡をかけている人ならば、いや、かけていない人でも分かると思うけど、眼鏡を失くして、僕は一気に何も見えなくなったのだ。しかし、お構いなしに、モッシュ&ダイブは続いて、僕は必死に抵抗した。最後の2曲は、ほとんど観客に抵抗して終わった気がする。

 


エルレが終了して、すぐに脇へと避難した僕は、完全に疲れ切っていた。トリは、東京スカパラオーケストラで、これも実はすごく楽しみにしていたんだけど、すみっこの方でおとなしく音だけを聴いた。それでも、素晴らしかった。

 


■全アーティストのアクトが終わって、避難していた僕は、はぐれていた友達と再会した。そして、そのはぐれていた時間に起こった事の顛末を話すと、友達2人は「眼鏡を探してあげる」といって、観客のいなくなった会場に入っていった。

 

そして、程なくして、友達の一人が眼鏡を見つけて戻ってきた。割と広いのに、見つけてくれただけでもすごいなって思った。しかし、その帰ってきた眼鏡は、観客たちに何度も踏みつぶされた結果であろう、ぐにゃぐにゃに曲がっており、レンズもバキバキに割れ、眼鏡の原型を留めていなかったのだ。まぁ、だろうな、とは思っていたけどな。

 

とにかく、見つけてくれた友達には、本当にありがとうを言った。

 

夏フェスのすさまじさと、友達の大切さを感じた、初めての夏フェスの思い出ですね。いやぁ、若かったなぁ。

 


■ということで。

 

野外フェスに行く際は、くれぐれもご注意ください。結構、バンドによっては、ファンのマナーが悪かったり、盛り上がり方が異常だったりするのでね。特に、眼鏡をかけているあなた!眼鏡がfly awayしないように、気を付けてフェスをお楽しみください。

 


思いのほか長くなってしまったので、SETOSTOCKの思い出は、また別のお話ということにする。では、また今度。