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ずっと一緒にいることが、その人への想いの強さを表す、ということではなくて

BUMP OF CHICKEN

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【アリア / BUMP OF CHICKEN】 

 

■”アリア”という言葉の意味は、"オペラで、オーケストラの伴奏で独唱する叙情的な曲"である。

 

しかし、まずそもそも何でタイトルを”アリア”にしたんだろうって思った。だって、この曲は、ドラマ"仰げば尊し"の主題歌になっていて、僕は全然見たことないんだけど、このドラマって吹奏楽部を舞台にしている話なのでしょう?アリアは独唱だからね、みんなで力を合わせて!という、ハーモニーを大切にする吹奏楽とはかけ離れているのでは?と思ったのが、最初の印象だった。

 


■しかし、色んな懸念はさておき、とにかく聴いてみないとね。ということでね、僕はちゃんとデジタルシングルをダウンロードしたよ!あんまりダウンロードは好きじゃないけどね!

 

最近の曲の中では、好きな部類には入ると思う。詩を読んでも、かなり藤原さんらしいな、って表現がたくさん出てきてて、その辺は、BUMPの中では王道な気がした。

 


例えば、

 


僕らはお揃いの服を着た
別々の呼吸 違う生き物

 


見つけたら 鏡のように 見つけてくれた事
触ったら 応えるように 触ってくれた事

 


僕らの間にはさよならが 出会った時から育っていた

 

などなど。こういう感じの表現を、藤原さんはよく使うよね。自分が”見つけた”ということは相手に”見つけられた”ということ、”出会った”ということはいつか”別れる”ということ、”触った”ということは同時に”触られている”ということ。

 

ひとつの自分の行動に対して、自分と相手(この場合、自分=相手の構図になっている場合もあるけど)の関係を描くように詩を書いているって感じかな。相手を意識している、っていうことに他ならないんだろうけど。

 


■というところで、改めて”アリア”の意味を考えてみる。この歌は

 


何も言えなかった 忘れたくなかった

 

という歌詞で締められている。”言えなかった”んだよね。だから、君が居なくなった後に、君への想いを”独唱”している、という解釈になるかな。一人で想って、一人で歌っているけど、そこには紛れもなく相手がいるということ。それは、一緒に居る時に相手に伝えるよりも、ずっとずっと秘めた強い思いなのかもしれない。

 

付き合っていて、毎日毎日好きだと伝えている気持ちよりも、ずっと遠くからしか見てることしかできないけど、心にひっそりと秘めた、その相手への気持ちってのは相当なものだろう。ずっと一緒にいることが、その人への想いの強さを表す、ということではなくて、遠くに居ても、一緒に居れなくても、相手に対して強い想いを持つことはできるからね。

 


■ここ最近のBUMPは、かなり露出が大きいバンドになった。Mステや紅白に出たり、ドラマやアニメの主題歌を歌うことには、もう抵抗は無くなってきている。今思えば、ベストアルバムとか、ライブ映像作品を出すことすら、信じれなかったのにね。

 

そういう意味で言うと、昔の曲は、内側に秘めた気持ちを淡々と歌った曲が多かったところから、今は外側へと向かう気持ちを歌った曲が多くなってきているような気がする。

 

それが、先ほどの表現らに繋がっているような気がする。要は、相手がいることを意識するようになった。まぁ昔からそうだったとは思うけど、”最近特に”っていう意味でね、リスナーだったり、ライブに来てくれる人たちとのつながりを意識するようになったんだと思う。

 

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ところで、最近のBUMPのMVって、いつも一緒じゃない?