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8本足の5番目にツギハギの白い靴を履き、葉っぱのトンネルを歩いている彼

藍坊主

Luno [CD+DVD](限定盤)

Luno / 藍坊主】

 

■藍坊主が作るアルバムのタイトルが好きだ。『ミズカネ』『ノクティルカ』『ココーノ』など、響きが素敵だよね。

 

そして今作は『Luno』という。読み方は、”ルノ”(”ルーノ”とも読む)である。

 

わけもなく、藍坊主のアルバムタイトルを見ると、今回のはどんな作品なんだろう、ってわくわくしてくる、すごく楽しみになってくる。何か、そこに壮大な意味が込められているようで。

 

ちなみに、”Luno”とは、エスペラント語で”月”という意味であるらしい。ちなみに、前作のアルバムタイトル”ココーノ”もエスペラント語で(”Kokono”と書く)、”繭(まゆ)”という意味であるらしい。アルバムのタイトルに、エスペラント語をつけるのは、最近の藍坊主での決まりというか、ブームにでもなってるのかな、響きは好きだから良いと思うけどね。

 


■2015年、藍坊主は自主レーベルを設立した。そのレーベルの名前がまさしく「Luno Records」であった。新しく歩き出すという意味も込めて、アルバムの名前を『Luno』にしたんだと思う。

 

さらに、調べて見ると、この”Luno”について、藍坊主の発表したコメントの中にこんな説明があった。

 


Luno Records の名前は僕らの楽曲「羽化の月」に登場する「ルノ」からとりました。8本足の5番目にツギハギの白い靴を履き、葉っぱのトンネルを歩いている彼です。不器用な彼ですが、確実に足跡を残しながら歩く姿が、僕らの理想とするレーベル像と重なりました。

 

ずっと、温め続けてきた、大事な言葉・概念だったんだと知った。ルノとは、藍坊主が作った物語の主人公であり、そもそも”藍坊主”そのものなのかもしれない。

 


■ということで、アルバム『Luno』についての感想。

 

藍坊主のアルバムは、どの作品もそうなんだけど、1曲も飛ばすことなく、続けて聴きたいなって、いつも思う。何か、藍坊主のアルバムって、一枚のアルバムでひとつの流れ、ってのがあって、その流れを乱したくないっていうか、そういうのが何となくあって。

 

このアルバムも、とりあえず最初から流して、飛ばすことなく流しっぱなしにしている。だけど、結局はいつも最後まで聴けずじまいになってしまう、笑。だから、今のところ、最初の方の曲の印象が強い、具体的には、M1『ボトルシップ』、M2『うさぎとかめ』、M3『ステラ―』、M4『メッセンジャーの棲むところ』あたりが強く残っている。

 


アルバム全体で、何を示したいんだろう、って考えてみる。色々と考えながら歌詞を読んでみると、”生きる”とか”存在”とか、そういうものについて書かれている詩が多いことに気付く。というより、そもそも藍坊主がそういうものを歌い続けるバンドではあるとは思うんだけど、特にこの作品からは感じる。

 

そして、そういう”生きる”とか”存在”というものを、身近なものに捉えて歌っている歌が多いってことに気付く。うさぎとかめのおとぎ話に例えたり、恒星に例えた歌はスケールはでかいけど、パンとかバスとか、誕生日(プレゼント)とか、そういう身近なものが、たくさん出てくる。

 

あと、多くの歌に、”子ども”の姿が隠れているような気がするんだけど、どうだろうか。この辺は、”Luno”の話にも関係しているのかな、”Luno”の冒険の始まり、みたいな感じかな。

 


■ということで、あんまりまとまりのない紹介だったけど、今回の作品も良いと思う。もっと聴きたい。

 

youtu.be

 

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