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箱の中の人々は10年間も何をしてきたんだろう

People In The Box

Things Discovered 【初回限定盤】

【Things Disovered / People In The Box

 

People In The Boxとの出会いがいつだったかは、よく覚えていない。

 

一番初めに聴いたのが、『Rabbit Hole』というアルバムだった。ただ、当時は、レンタルショップで、片っ端から邦楽ロックバンドの作品を借りていたので、その時に借りた一枚として、「あぁ、良いバンドだなぁ」ってくらいにしか思わなかった。(何より、うちの近くのレンタルショップでは、Peopleのアルバムは、この一枚しか取り扱ってなかった!苦笑。)

youtu.be

 


最初聴いた時は、そんなに感じなかったけど、時々聴いているうちに、少しずつPeopleの世界にはまっていった。

 

それで、当時でも『Rabbit Hole』はもうすでに割と昔の作品であるということと、新しいアルバム『Family Record』が発売になるということを知ったので、新しい曲も聴いてみたいなぁって思って、『family record』を買って聴いてみた。

 


■この『family record』という作品が、ほんとにほんとにすごい作品だった。もうね、何だこれは!?って思った。今までの自分だったら、そんなに聴いたことの無いような曲のジャンルだったと思うけど、自分の心に、一気になだれ込んできた。音と言葉が洪水のように心に流れ込んできて、何ていうか、溺れた、という表現が近いかもしれない。

 

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ちなみに、Peopleの中で、一番好きな曲は【JFK空港】という曲です。『family record』に入っているんだけど、いやぁ、こんな曲があるんだなぁって、ただただびっくりした。

 

何だったんだ今のは!?もう一回聴いてみよう…うわぁ、やっぱりだ!もっと聴きたい!もっとPeople In The Boxの曲をもっと聴きたい!もっともっと浸りたい!ガクガクガクはぁはぁはぁ…と、居ても立ってもいられなくなった僕は、CDショップへ駆けこんで、自分がまだ聴いていないPeopleの作品を、片っ端から全部レジへと持っていった…確か、『Bird Hotel』『Ghost Apple』『Frog Queen』『Sky Mouth』だったかな。多分、鬼の形相をしていたと思う、笑。(良心的だったのは、どれもそんなに値段が高くなかった、笑)

 


どの作品を聴いてみても、本当にすごかった。ますます、Peopleにはまっていった。特に、『Ghost Apple』を聴いた時の衝撃はすさまじかったね、溺れるどころか、どっかに連れてかれて、しばらく戻ってこられなかった。当時は、憑りつかれたように、ずっとPeopleばっかり聴いていたと思う

 

ちなみに、『Ghost Apple』は、それ単体でも記事を書いているので、こちらもよろしくおねがいします↓

http://itukamitaniji.hatenablog.jp/archive/2016/07/23

 

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■ライヴには一回行ったことがある。『Citizen Soul』というミニアルバムのレコ発ツアーだった。これまでだったら、友達としかライヴを見に行ったことがなかったけど、初めて一人でライヴを見に行った。とても小さなライヴハウスで、多分、200人くらいしか入れなかったと思う。だから、メンバーがとても近くに見えた。

 

何か、不思議なライヴだった。決して、オーディエンスは乗っていないわけではないんだけど、過度に動くことなく、ハンズアップとかモッシュとかもすることなく、ぼっ立ちしていて、軽くリズムに乗る程度だった。その時の自分の気分が、何かゆっくり聴きたいなぁっていう感じだったから、その自分には合っていた気がする。

 

ここでも、やはり溺れる感覚がした。音が、言葉が、溢れて押し寄せてくる。ゆっくりと浸れる、本当にいいライヴだった。好きな曲もたくさん聴くことができた。

 


■そんなPeople In The Boxも、活動10周年を迎えるわけですよ。てか、それを知って、慌ててこの記事を書いているわけですけどね。箱の中の人々は10年間も何をしてきたんだろう、想像だにできない。10年間も閉じこもって、どんだけ頑ななんだよって話だけど…まぁそういう意味じゃないと思うけどな、笑。

 

何かね、すごくPeopleにはまって聴いていた頃の自分を思い出すと、何か感慨深いんだよね。当時やっていた仕事はもう辞めちゃってるけど、色々と思い出すことはある。Peopleの世界観がすごく深かった分、その世界に浸ることで、ひとりぼっちを楽しんでたんだと思う。友達も居たし、決して楽しくなかったわけではないけど、何かそういう気分になった時に、何にも言わずに包み込んでくれた感じだった。

 

そして、唯一行ったライヴの時なんかも、ちょうど仕事を辞めた時で、気丈には振る舞っていたけど、内心は、これからの自分はどうなるんだろうって、不安な気持ちはあった。(まぁ、それは今でもあんまり変わってないかもしれないけどね、笑。)独りでの参戦だったけど、良い意味でも、ひょっとしたら悪い意味でも、何だ大丈夫だな、って思えた。そう歌ってくれているように聴こえた。ライヴに行った帰り道、不思議な高揚感と共に、ライブハウスでもらったスミノフを飲みながら、また頑張っていこう、って独り歩いた。

 

youtu.be

 


ということで、People In The Box活動10周年おめでとうございます。最近の曲は、あんまり好みではないけど、新しい作品、また買って聴いてみようかなぁ。