先輩たちを殴っちゃうなんて、なんて野蛮なバンドなんだろう(冗談です、笑)

MISS YOU

MISS YOU / ナードマグネット

 

去年、ナードマグネットというバンドを知ってハマって、そして今年になって、早くも新しいミニアルバム『MISS YOU』が発売になった。今日は、そのミニアルバムを、何曲か取り上げてレビューしようと思う。

 


■まず、1曲目に入っている表題曲【MISS YOU feat. Taro Miura(フレンズ)】について。タイトル通り、フレンズというバンドのメンバーの三浦太郎による楽曲提供という形であるらしい(作曲が三浦さんで、作詞が須田さん)。

 

MISS YOU…直訳すると、あなたが恋しい、ということになるわけだけど、そのタイトル通り、ミドルテンポのどこか寂しい雰囲気の曲。ナードマグネットには、何となく珍しい曲調だなって思ったけど、そういえば作曲は違う人だったね。

 



Wait for you
Dream of you
I miss you, I miss you
きっと これからも

 

燃え尽きた夢のかけらが
手のひらでまだ熱を持っていて
レコードに針を落としたなら
下手くそな歌で再会を祝おう

 

曲を聴いた感じでは、この曲においての僕にとっての君は、恋人であると思われるんだけど、男の方は君と別れても、いつまでも君が戻ってくるのを待っているんだよね。でも、こういう場合はたいてい、女の方は、すっかり男の方の存在すら忘れていたりするので、悲しいよね、笑。

 

こういう感じの歌詞、須田さんは書くのがうまいよね、ちょっと情けない感じの男の歌っていうのかな。

 


ちなみに、MVがまた面白い。

 

youtu.be

 

ゲスト出演として、HOLIDAYS OF SEVENTEENという解散してしまったバンドの三浦太郎さん(この曲を楽曲提供した方)と伊藤健二さん、そして何と、LOST IN TIMEの海北さんと、モノブライトの桃野さんが出演。MVの中で、架空のバンドのメンバーとして、出演している。

 

だから、ひょっとしたら、この曲でいうYOUとは、もしかしたら、解散したバンドでもあるかもしれない。大好きだったバンドが解散してしまって、でもいつかまた再結成してくれるのを、古いレコードをいつまでも聴きながら、ずっと待っているんだ、とね。

 


■次、3曲目【グラフティー】です。

 

何とここでまさかの、GOING UNDER GROUNDの【グラフティー】のカバーが入っている!GOING UNDER GROUNDというと、僕もすごく大好きなバンドで、まさに青春だと言っても過言ではない。なので、それを新しく好きになったバンドのナードマグネットがカバーしてくれた、ということに関しては、こういうのは本当に嬉しいよね。

 

ナードマグネットは、かつて、企画ライヴツアー「渡り廊下で先輩殴るツーマン」なるものを行っており(にしても、すごいツアーの名前だな、笑)、それで対バンを行ったのが、LOST IN TIMEだったり、モノブライトだったり、GOING UNDER GROUNDだったりした。

 

先ほどのMVもそうだし、この【グラフティー】カバーもそうだけど、何て言うかね、偉大なロックの先輩たちが、ナードマグネットに引導を渡しているように思えるよね。まぁ、どの先輩バンドも、精力的に活動しているけれどね。でも、その先輩たちを殴っちゃうなんて、なんて野蛮なバンドなんだろう(冗談です、笑)。

 


ということで、ナード版の【グラフティー】と、本家の【グラフティー】の両方の動画を乗っけておきます。あー、どっちも良いね。

 

youtu.be

 

youtu.be

 

 

■最後に、【海辺のルーシー】という曲を紹介しておきたい。個人的に、このミニアルバムの中で、一番好きな曲。

 

須田さんは、映画がとても好きらしくて、映画を基に作られた歌もたくさんあるのだそうだ。まぁ、ナードの曲を聴くときに、それを気にして聴いたことはほとんどないけどね、ナードの曲として聴いているだけだからね。

 


ただね、僕は初めてかもしれないけど、この【海辺のルーシー】という曲が、何の映画を基に作られたかが…おそらく分かった。

 

ズバリ、この曲は、『50回目のファースト・キス』という映画が基になっていると…これは多分、十中八九当たっていると思う、笑。

 

50回目のファースト・キス (字幕版)

 

50回目のファースト・キス』がどういう映画かというと、事故により記憶が一日しか持たなくなった女と、そんな女性に恋に落ちた男のラブストーリーである。一日が終わると、悲しい記憶も楽しい記憶も、女は全部忘れてしまうのである。それが、例えその日に恋に落ちて、恋人同士になった男との記憶だとしてもだ。どんなに愛し合っても、一日経てばそれも忘れて、ただの他人同士に戻ってしまう。それでも、男は一途に、女への想いを貫いていく、というお話。

 

主演は、ドリュー・バリモアで、一応ラブコメディーになってはいるけど、結構泣ける…というか、リアルタイムでこの映画を見た時に、僕は泣いたっけな、笑。その頃に、好きだった人と一緒に見てたから、余計に想いが映画とシンクロしたのかもしれないけどね。だからこそ、この映画と曲の共通項に気付いたんだよね。

 


歌詞には、例えば、

 


金曜日には恋をしよう
24時間で解ける魔法

 


Nice to meet you, Lucy
もう一度同じ話をしよう
Nice to meet you, Lucy
僕は君を愛している

 

などというのが出てくるし、タイトルが【海辺のルーシー】であるのに対して、映画の舞台が海辺の街だし、何より、映画の主人公である記憶障害の女の名前がルーシーであることから、まぁ決定的だろうね。

 

須田さんも、この映画に思い入れがあるのかな、同じように、泣いたのかな、笑。だとしたら俺、絶対に須田さんと話合うわー俺、親友になれると思うわー。

 


■その他、他の曲も、どれも素晴らしい。【DUMB SONG】とかもすごい好きだしね。いやぁ、ナードマグネット、また素晴らしい作品を作ったね。素晴らしく、自分にとってどんぴしゃだわ。