僕らにとって、”空”というものは、いつだって特別なものだ

 

空に歌えば(初回生産限定盤A)(All for One盤)(CD+DVD+ラバーバンド付)

空に歌えば / amazarashi

 

■amazarashiのシングルを買ってきた。収録内容を書いておくと、

 

1.空に歌えば
2.月光、街を焼く
3.たられば
4.たられば(acostic ver.)
5.空に歌えば(instrumental)

 

という5曲入りのCDと、【ヨクト】【少年少女】【命にふさわしい】のLIVE映像を収録したDVDに加えて、ラバーバンド(黒色のゴムに、黄色の文字で、”ALL FOR ONE”と文字が書いてある)が入っていた。

 


まず、CDショップで驚いたのは、その現物の厚みよ。なんてことない、話してしまえば、件のラバーバンドが幅をきかせていたわけだけど、知らずに手に取ったから(しかもその割には軽くてさ)、一体何が入ってんだよって思った。

 

それでも、値段は税込みで2000円弱という、良心的な安さ…と言えるのかな。DVDはうれしい。

 


■さて、肝心な収録曲の紹介ですよ。

 

まず、【空に歌えば】は、”僕のヒーローアカデミア”というアニメの主題歌になっている。アニメ自体は見たことないけど、実はこの曲が使われているOPのみ見たことはあったので、割と早い段階から知ってはいた。

 

ちなみに調べてみた結果、ラバーバンドに入っている"ALL FOR ONE"という文字も、そのアニメに由来しているような言葉らしい(アニメ主人公の必殺技(?)が、"ONE FOR ALL"という名前)。

 


ネットを調べていると、natalieにamazarashiのインタビュー記事があって、この曲についても語っていたので、それも参考にしつつ書かせていただきました。

(インタビュー記事 http://natalie.mu/music/pp/amazarashi11

 

それによると、この曲について秋田さんは、

 


「『僕のヒーローアカデミア』みたいな王道少年マンガのオープニングなんて、僕らで大丈夫かな」と思いました。

という想いを吐露しながらも、

 


(原作を)読んでみると挫折とか敗北とか、努力の末の勝利とか、amazarashiが歌ってきたこととの共通点も意外とあるなと思って、普段のまま制作しました。

と語っています。

 


その言葉通り、前向きな歌(歌詞)だと思う。それは、意識はしなかったわけではないんだろうけど、前述のとおり、アニメだからとかいう理由でそうなっているとは、特には感じない。

 

アニメ主題歌としながらも、ポエトリーリーディングも入っていたりと、amazarashiっぽさもしっかり残しつつ、でも、別にamazarashiを知らなかった人にも…多分、このアニメを見る子たちって、割と若いと思うんだけど(10代が多いか?)、好きになる曲だと思う。アニメに入る前に、視聴者さんの疾走感や高揚感を煽るような、そんな気持ちのいい曲にはなっているんじゃないかな。

 

ただ、そこからamazarashiに入っていくことに関しては、色んな意味で覚悟していただきたい(企み笑い)。

 

 

■僕らにとって、”空”というものは、いつだって特別なものだ。

 

まず、それは、いつだって変わらずにそこにあるもののひとつの象徴だ。そして、空は僕らの過去・現在・未来を繋いでいて、何ていうか、僕らの進んできた物語の一部始終を全部知っている存在なのだ。

 

あの時悲しい想いをしたよな、とか、あの時歓喜の想いに沸いたよな、とか、あの時悔しい想いをして一人歩いていたよな、とか。

 

そういうとき、僕らは決まって、空を仰ぎたくなるんだよね。そして、何なら、空に向かって、叫ぶ!…「くそー!」「よっしゃー!」「なんでだよー!」「(言葉にならずに)うぉーーー!」など。

 


他には…そうだな、例えば願いごとをするのも、いつだって地面にじゃなくて、空になんだよね。地面も十分尊いものだと思うのだれど、なぜかそこはいつだって、”空に向けて”なんだよね。

 

人が死んだら、地面に埋めるくせに、死んだ人は空に昇っていくって表現をする。死んだ人(単に遠くにいる人もそうか)のことを思うときは、遠くの空の方を見たりする。

 


【空に歌えば】の歌詞を、少し紹介してみると、

 


虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久
空に歌えば
あの日なにか叫んでた君の声 言いたかった事 言えなかった事
空に歌えば 後悔も連れ去って

 

まあ、タイトル通りであるけど、やっぱり”空”に歌うんだよね、”地面”には歌わないんだよ。

 

自分の中にある、何とも言えない想いを、空に向って歌う、叫ぶ。何となく、地面に放つよりも、自分の想いを全部受け取ってくれるような気がする。じゃあ、それで?結局、それだけでは何かが変わるでもないけれど、またそこから歩き出すことはできる。見上げていた目線を、空から少しずつ下ろすと、そこには自分が歩くべき道があるからだ。

 


あと、好きな歌詞としては、ポエトリーリーディングの一部分。

 


掴んだものはすぐにすり抜けた 信じたものは呆気なく過ぎ去った
それでも、それらが残していった、この温みだけで この人生は生きるに値する

 

これは、もう人生訓だよね。そして、amazarashiがずっと歌ってきたこと(これからも歌っていくであろうこと)だと思う。

 

手に入れたものもいつかは無くなってしまうだろう…あるいは無くなる前に、自分が飽きてしまうかもしれないけど。どんなに輝かしかった今日も、すぐに過去のこととなってしまう。自分の手元に目に見えて残るものは、そう考えると、案外少ないのかもしれない。だからこそ、”それ”があった時のこと、過ごした日々は、絶対に忘れないんだ。

 

同じものには、同じ日には、出会えないかもしれないけど、原動力として生きていくのも、僕らの宿命というか、まぁ…そういうものなのかもしれない。

 


■最後に、MVを貼っておきます。

 

youtu.be

 

このMVは、秋田さんの地元・青森にて撮られたものであるらしい。ポエトリーリーディングが終わるところで、LIVE映像に切り替わるところで鳥肌が立った。

 

正直最初は、アニメ主題歌か…と少し構えてしまったんだけど、すごい名曲だな、良い!

 


※長くなったので書かないけど、残りの新しい2曲も良かった。DVDも良い。残りは、ご自身で確かめてみてください。