胸に突き刺さるどころか、その胸ごと貫いていってしまうくらいの「頑張れ!」

 

真ん中のこと(初回限定盤)(DVD付)

真ん中のこと / SUPER BEAVER

 

■最近のSUPER BEAVERは、かなり精力的に活動しているように思う。ドラマの主題歌に、ラジオのパーソナリティを渋谷さんが勤めるようになったり、音楽番組でも見かけたりする。

 

それでも、SUPER BEAVERが歌うことは、全くぶれない。

 

それは、このアルバムタイトルを見ても分かるように、真ん中真っ直ぐド直球の歌を、聴き手の心の真ん中に放ち続けている。だからこそ、いつ聴いても、ああこれは、紛れもないSUPER BEAVERだ!とすぐに分かって、嬉しくなる。

 


■それでも、このアルバム…正確には、6曲入りのミニアルバムは、ちょっとした変化を感じる作品だと思う。

 

上手く説明できないけど、従来の”真っ直ぐ真ん中”は残しつつ…今までのSUPER BEAVERとはちょっと違うようなサウンドを感じる。それは、ただ派手になったということじゃなくで、何ていうか、多彩になったという感じかな。

 

若い…というより、若そうに見えるSUPER BEAVERだけど、10年以上も活動してるからね、若さの中どこかに、渋さを醸し出せるくらいにはなってきたんじゃないかな。でも、すっかり熟してはきたけれど、まだまだ朽ちて落っこちたりしないんだ。

 


あと、このミニアルバムという形態も、何だか懐かしい。思い返してみれば、僕がSUPER BEAVERを知ったのが、自身のバンド名を冠したミニアルバム『SUPER BEAVER』だった。そうか、そこからもう7年も経ってるんだね、思えばSUPER BEAVERの関わりもすっかり長くなったなぁ。

 


■今までのSUPER BEAVERもそうだったけど、このアルバムでは特に、SUPER BEAVERからリスナーへ伝えている想いとして、僕は”絶対的肯定”というものを感じた。

 


それは、全楽曲から感じることができる。好きな歌詞を引っ張ってみると、

 

M2【正攻法】

誰だって何だって 最初は「初めて」だ
足跡を辿ってもつまらないさ

 

M3【ひなた】

自分に期待しないなんて 自分を信じないなんて
虚しくてつまらない

 

M5【贈りもの】

後悔に教わるばかりじゃ 悔しくてやりきれないじゃないか
僕へ あなたへ 過去の 僕とあなたからの この歌

 

M6【それくらいのこと】

言いたいことなんて 言ってあげられることなんてさ
そんなに無いよ 本当はね「頑張れよ」ってそれくらいさ

 


あまりにも、頑張れ!頑張れ!と言われ過ぎると、どうだろうか、人によっては逆効果で、重荷や足かせになってしまうかもしれない。

 

でも、SUPER BEAVERが歌っている「頑張れ!」は、そんな薄っぺらな言葉じゃなく、純度100%の心からの「頑張れ!」なんだ。それはもう、清々しいほどに、胸に突き刺さるどころか、その胸ごと貫いていってしまうくらいの「頑張れ!」だから、きっと信じていいと思う。

 

それは、SUPER BEAVERが、「頑張れ!」という言葉の意味と、その重みを一番よく知っているからだ。過去に少し書かせてもらったけど…まぁそんな僕も、文章で読んで知っただけだけど、それでも…SUPER BEAVERというバンドは、苦労して苦労して、ようやく今の場所に立っているんだってことを知っている。

 


今回も、natalieのSUPER BEAVERのインタビュー記事を読みながら、これを書いているんだけど、その中で渋谷さんはこのように語っている。
(参考・引用元 http://natalie.mu/music/pp/superbeaver03

 


渋谷:それは挫折や失敗を経て、自分たちが今の場所に立ってる事実を体現できているからだと思います。それを教えるってわけではないけど、「こういう生き方だってあるよ」って見せることができたら、きっと励みになる人はたくさんいるだろうなって。

 

もう、まさにね。だから、言葉ひとつひとつが響くんだよね。言葉ひとつひとつが本物なんだよね、それこそ、真ん中なんだよね。

 

youtu.be

 

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■あと、このミニアルバムにはDVDが付随されており、これがまた素晴らしい!

 

内容は、2017年に日比谷野外大音楽堂にて行われたライヴの模様を収録しているんだけど、こんなに長くSUPER BEAVERのLIVE風景を見たのは、初めてかも知れないな、生では一度も見たことはないのでね。

 

M5【27】という曲は、前アルバム『27』の表題曲で、特に好きな曲だったので、こういうライヴ映像という形で聴くことができたのは、本当に嬉しかった。

 

ここにはやはり、まぎれもない、SUPER BEAVERの”真ん中”を感じた。